認知症は家族の対応が重要です

2022年02月17日 13:31

認知症の初期段階を見落とさないように気をつけましょう

 前回、「認知症を知る」というタイトルで認知症の基礎的な知識をお話しさせて頂きました。今回は「家族の対応」についてお話しさせて頂きたいと思います。
 日常生活で物忘れが多くなってきた、同じものを何個も買ってくる、同じことを何度も言ったり聞いたりする、今まで行けた道が分からなくなる(迷う)、身だしなみに構わなくなる、など家族が「あれ!おかしいな?」と思ったら行動に移す機会と思われます。
家族が「あれ!おかしいな?」と思うような本人の言動こそが早期発見のサインである可能性が高いのですから、家族が陥りやすいミスのために認知症の初期段階を見落とさないように気をつけなければなりません。
 家族が陥りやすいミスとは例えば、歳のせいだ、家系に認知症の人はいないから、もっとはっきりした症状が出てから考えよう、という認知症であることを認めたくない心理状態に陥ることあるいは、日常生活の忙しさを理由に重要性に気付こうとせず後回しにしてしまうことなどです。このような家族の陥りやすいミスは具体的行動を遅延させ、認知症の初期段階を放置してしまい認知症の進行を見過ごしてしまうことになります。
可能性のある年齢だと認識して、冷静さを取り戻して判断していかなければ、後々もっと大変なことになりかねないことであることを知る必要があります。
 また、一人暮らしの親と離れて暮らしている家族は、異変に気づかず、気付いた時には症状がかなり進行していたなんてこともあります。
このような場合も、物理的に難しいこともあるかもしれませんが、親の年齢を意識して、大丈夫だと高を括らないで、親の状態の把握に努めなければならないでしょう。
 そして、もし、あれ!おかしいな?と思ったらなるべく早く認知症の検査をすることをお勧めします。医療機関での検査が良いと思いますが、本人にどのように話すかという問題があると一般的に言われていますが、そこは家族ですから腹を割ってしっかりと説明し話し合うことで本人の了解も得られるのではないかと思いますし、話し合うこと自体が重要なことだと思います。
 医療機関の選択も迷ってしまうと思います、まずは行きつけの医療機関があればそこで相談してみると良いでしょう、行きつけがないというような方や専門医を探してみたいという方はお住いの地域に地域包括支援センター等があると思いますので相談してみると良いでしょう、自分で闇雲に探すより良い方向性が見つけられるかもしれません。
認知症は「早期発見」が重要です。早期発見のためには「家族の決断と行動」がキーポイントとなります。
そして、認知症と診断された後は、本人と家族の「認知症との闘い」が始まるわけですが、ここで求められるのは「家族の対応方法」です。
 認知症の症状が進んでくると思いもよらない言動が出てきたりします、家族も驚くことがあると思いますが、これは認知症という症状がさせるものなのだと認識して対応していく必要があります。怒鳴ったり、強く当たったりすることがあるかもしれませんが、ここは対応する家族が少し努力しなければならないところです。少しの努力と言いましたが、内面的には相当な努力となることでしょう。気持ちの整理や考え方を変えることなど、ケースバイケースだと思いますが、大変なことかもしれません。
認知症と向き合う家族は、症状が進むにつれ、辛い対応を余儀なくされることもあると思いますが、適度に手を抜く、気負い過ぎない、ということも必要です。そうでないと対応する家族自体が疲弊してしまいます。
 認知症に対しては家族の対応が重要であること言ってきましたが、その家族も自分達の生活がありますし、自分自身の人生でもあります。全てを背負い込まずに、医療機関や地域包括支援センターなどを頼って、利用できるサービス等は利用していくことも重要です。
 そのためにも認知症を知らなければなりません、認知症の症状や対処方法だけではなく、介護サービスに関する情報等も得ておくと、混乱を防いで対応していくことができるのではないでしょうか。
 相続や終活の専門家の中には、認知症対策に関してアドバイス等を行える専門家もいますので、相続・終活相談の際に聞いてみるのも良いかもしれません。

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